姉さんたちは何をしているんだろう!?僕はあせった。でも、仕方がない。この少年売春宿の連中だって馬鹿ではないのだ。探偵や警察が来る度に少年たちのことは放っておいて、姿をくらましては、色々な場所に分からないようにこのような商売をしているのだ。それにあの美女が探偵にこの場所を教える前に殺されてしまったとなると、そう簡単に僕たちを見つけることはできないだろう。姉さんたちが来るまで、なんとか時間稼ぎをしなくては!
もしケントが指名されてしまったら大変だ!!僕なら抵抗できるけれど、ケントには無理だ!
ーそうだ、いいことを思いついた!
「ケント、僕が今から君におかしなメーキャップをしてあげるよ。」
「えっ!?何で?」
ケントはびっくりしたようだった。
「君が指名されないようにするためさ。奴らは僕たちの顔なんていちいち覚えていないから大丈夫だよ!」
そこで、僕はケントにおかしなメーキャップをした。
そのメーキャップは成功したらしく、僕が指名された。僕はある部屋に連れて行かれ、急にその男に押し倒された。それで僕はその男に言ってやった。
「おじさん、こんなことをしてただで済むと思っているのかい?僕知っているんだ。同性同士で寝たせいでエイズになって死んだ人のを。僕の母さんは医者だったんだ。側で母さんの仕事をずっと見てきたから分かるんだ。エイズになると、周りの人からは嫌われやすいし、苦しい思いをして死んでいくんだ。それでもいいのかい!?」