きっと運命だったんだ…

 2009-03-29投稿
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四か月後…
11月の始めだったね。

「今日からまたお願いします!」

「は?」

あらら…バカな子…でも自分がやるって決めたんなら、しょうがないね。
サービス業…パートのおばちゃんたちに気を使って、言いたくもない事を言わなければいけない職場。
仕事なんだから、仕方がないんだけど、それが出来る人と出来ない人がいるよね。

病気をして帰って来た彼は、今までより更にヒドい気の使い様だった…。
「コラコラ!そんな仕事しよったら、また入院するよ!」

「えっ、そんなにヒドい?」

「ヒドいなんてもんじゃないよ。おかしい。」

「やっぱりそーかねぇ」
女の中で、男が仕事をして行くのはものすごいツラい事だって教えたろ?
人間には合う合わないが絶対にある…。
それも教えたろ?

「アンタにこの仕事は向かんよ」

「親にも言われた…。でも、もう10年もやって来たし…」

「10年やろうと、20年やろうと向かんものは向かんし、合わんものは合わんよ。人間の性格なんてそんなに変われるものでもないし」

それから、彼が今までより更にアタシに懐いて来るようになった。

アタシは全く威張れる程の人間なんかじゃないけど、何故か彼の悩みを聞くようになっていった…



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