「あれ?ミィ。まだ帰ってなかったの?」
「うん。友達と教室で話してたから。」
「それなら言ってくれたら迎えに行ったのに。」
悠が言った。
この子はミィ。
というのはあだ名で、本名は里美希(さとみき)。
「ミィ。久しぶり。」
「修二じゃない。久しぶり〜。」
「んじゃあ悠。邪魔しちゃ悪いから先帰っとくわ。」
「修二何言ってんの?あたしと悠ちゃん、何年付き合ってると思ってるのよ。あんた1人いようがいまいが関係ないよ。」
ミィが言った。
「そうだよ修二。俺らに気ぃ遣うなんて修二らしくない。」
続くように悠が言った。
「おい悠。どういう意味だ!!」
結構中学から気ぃ遣ってるだろうが。
ミィは中学の同級生だ。
そんでもって悠の彼女でもある。
俺は昔から悠と学校の登下校は一緒だったし、3人一緒のクラスの時もあったから、この二人との付き合いは長い。
それにミィも高校は俺と同じ本山だ。
悠が推薦やめて本山に来たのはミィのことがあったからもあるだろう。
「そうだ。どっちにせよ、今から修二は尋問受けないといけないしね〜。」
悠が言った。
尋問ってなんだ?
もうマジでわからん。
そうは思ったものの、結局3人で帰ることになった。