愛を知りたい君へ
私は此処にいる。
だけどあなたは振り向きもしない。
私がこんなにも想っているのに…
あなたは他の人に夢中になっている…
いつからだろう、私が変わってしまったのは?
私は高校2年生。
名前はサヤカ。
今、好きな人がいます。
それは、隣のクラスの人気者であるコウタ。
私とコウタは幼稚園の時から仲が良く、たくさん遊んでいた。
しかし、コウタと過ごした楽しい日は一瞬で終わってしまった。
中学生になりコウタには男友達が増えたのだ。
そして、一切話をしなくなった。
一度離れて見ると、彼がどんなに大切かわかった気がする。
だから私は、話かけてみた。
休み時間、彼が一人で廊下を歩いている時。
「コウタ!」
コウタは振り向いた。
「…サヤカ。」
「あの、久しぶりだね」
私は、明るく振る舞ってにっこり微笑んだ。
「あ、あぁ」
それ以上何をすればいいかわからなかった。
私が下を向いて考えていると、彼が私に近づいて来た。
「…!」
一瞬何が起きたか、訳がわからなくなった。
コウタの唇が私の唇に重なっている。