少しの沈黙があった
「ねね。今からコンビニに花火買いに行こうぜ!」
あーちゃんが持ってきてくれたジュースを一気に飲みほしてオレは言った
「…そだね。約束だったからね」
すぐに、あーちゃんの家を出た
そのときはすごく後悔した。かっこつけてオレばかだと思った
お菓子とジュースを買って花火を買った
河川敷まで行って二人で花火をした
夜になって花火の光で見える、あーちゃんの顔がすごくかわいかった
「あ〜ぁ…終わっちゃったね」
「そだね。でも今年花火したの初めてだった。楽しかったよ」
「うんうん。」
イスに座って二人で話しをしていると
「ねえねえ」
「なに?」
「…ヒロちゃん、あたし覚えてない?」
「ん?」
「幼稚園のころ一緒に遊んでたじゃん。あやちゃんだよ」
「え?あやちゃん?」
「そそ」
「マジかぃ!」
「まさかヒロちゃんかとは思いもしなかったよ。びっくりした」
「いつから気付いてたん?」
「ヒロちゃんと会った駅から。あれ?って思ってたけど話してたらそうかなって」
「なんだよ早く教えてくれよ」
「だって間違えだったら恥ずかしいじゃん…」
「でも懐かしいな」
あーちゃんは小さい頃近所で一緒に遊んでいた子だった
ただ幼稚園卒業してからお互い引っ越したからどこに住んでるのかわからなくなった
「また一緒に遊べるね」
「そだな」
「ヒロちゃん覚えてる?あたしがヒデちゃんからいじめられたときの話し」
「うん」
「あのときヒロちゃんが言った言葉今でも覚えてるよ」
そうだった。友達のヒデが、あやちゃんと喧嘩になっていじめてたときオレが、あやちゃんを助けた
ヒデが「おまえら仲良すぎなんだよ」
「いいもん!オレあやちゃんと結婚するもん!」
そしてあやちゃんを抱きしめてキスをした。小さい頃のくせにオレはませていた
「あのときのこと忘れてないよ。すごく嬉しかったもん」
「照れるべ」
「あやちゃんかわいくなったな」
「あやちゃんはもうやだな…前の彼氏に呼ばれてたから」
「わかった。あーちゃんね」
その日はすごく懐かしい出会いがあった