「…親に反対された…」
そりゃそーだろ…バツイチで子持ちで、しかも年上…。
フツーの親なら反対すると思うわ…。
「俺、親が大事だから…反対されたら考えるわ…これからの事…」
何とまぁ情けない言葉…今までのアタシなら、すぐに冷めてたな。
でもなぜか今回は違った。
それでも一緒にいたいと思ったんだよね。
それは彼も同じだった…と思うよ。
「ちょっと考えるわ…」
と言って帰った彼…。
一時間後…
「やっぱりダメじゃ!俺は佳さんが側におらんといけん」
早っ!
ホントにちょっとしか考えてないなぁ…。
でもまっいっか!
「アタシ、法くんの事好きで一緒にいたいと思うけど、結婚はする気ないよ。法くんに子供の父親になってもらうのも悪いし…てか出来んし、子供にお父さんって呼ばせるのも可哀相だしね…」
「…うん」
「どーしても結婚したいんなら…他の人探してもいいよ」
一緒にはいたいけど、結婚はしたくない…。
アタシ、ものすごいワガママ言ってるよね〜。
それから何回かその話はしたけど、結局同じ。
一年ぐらい経った頃かな…彼が急に
「俺、何で佳さんと一緒にいてラクなんかわかる気がする。結婚結婚って言わんからだと思う。
親に言われるだけで、俺は結婚願望がないんだと思う。回りに結婚して良かった〜って言うヤツあんまりおらんし…」
喜んでいいトコなんだろーか?