「うーん…じゃあ、ここでしようよ!」
リアはニコッと笑って、私の腕に抱きついてきた。
「ここで…?」
「うん!だって、お花がたくさん咲いてるし、鳥さん達だって気持ちよく空を飛んでるし、お日様もあったかいし。ユミ姉ちゃんにぴったりの場所だと思うんだ!」
「私に…?」
「そうだよ!」
私はリアの顔をまじまじと見つめてから、周囲を見渡した。
花が咲き、木は青々として、鳥達が美しく鳴いている。
ここが、私に…?―\r
必要とされていないと思っていた自分には、この場所が合っているとはとても思えなかった。
「ユミ姉ちゃんはね、リアの友達なの。だから、鳥さんやお花達と一緒」
「!」
私は驚いて、リアの顔をもう一度見た。
リアは私に向かって、変わらない笑顔を浮かべていた。
友達…か―\r
私は小さく微笑んで、リアを優しく抱きしめた。その目にうっすらと涙を滲ませながら…。
ロイは悲しい表情をしながら、倒れたユミナの側に歩いて行った。
そして、その顔を見た瞬間、ロイは大粒の涙を流して、唇をぎゅっと噛んだ。
ユミナは微笑みながら、何かを抱きしめるような格好で絶命していた。
「ごめんなさい…。ごめんなさい…ユミナ姉ちゃん、リア…」