「けどいいよなー
昌平のクラスは可愛い女の転校生で
オレらのクラスなんか、だせー男だぜ
なぁ」
ヒロが自分と同じクラスの非常階段仲間の佐野に言う「ほんとだよ
オレ、今年こそは彼女がほしいから、せめて女がこねーか結構期待してたのによー
なのにオレの期待裏切って、男なんかきやがるから
思わずそいつの事、眼見しちゃったよ」
「かわいそー、だからなんか下向いてビビってるような感じだったんだ?あの転校生」
ヒロと佐野と同じクラスのヒロミが言った。
うだるような暑さの中でもオレらはそんなたわいもないような話ばかりで盛り上がったりしていると
あっという間に2時間目が終わるチャイムが鳴った。
「あーらら
結局みんな教室に戻らないまま2時間目終わっちゃった」
稲葉が言う
「腹も減ったし
くそあちーし
オレもう帰るわ」
ヒロがそう言い立ち上がると
他のみんなも
同感、と言った感じでダラダラと立ち上がった。
このくそ暑い中でも
それでも何故か元気なヒロが
「じゃあまた夕方な」
みんなは、とりあえず
また夕方
いつも溜まってる公園に集まるので、昼飯食ったりするため各自家へと帰って行った。