降りしきる雨を前に立ちすくんでいると、不意に目の前に差し出された1本の傘。 あたしにそれを無理矢理押し付け、何も言わず彼は走っていった。 ほんの少し覗かせた顔。無愛想なフリをしてるけど、顔が真っ赤になっている。 とっても優しそうな人。 名前も声も、なんにも知らない、その人にあたしは初めて恋をした。 終
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