「13…13…13…13…13…」
と呟きながら、さっきからずっと飛んでいる。
マンホールの上で。
その女の子は小学校では友達もおらず、いつも孤立している。
当然のようにクラスメートにひどいイジメを受けていた。
そんな地味な女の子がマンホールの上で飛んでいる!?しかも楽しそうに…。
いつもその子をイジメているA子は不思議に思った。
何がそんなに楽しいのか、その子の所へ行き、ムキになって、
「ちょっとどきなさい!」
と怒鳴るやいなや、マンホールの上を飛んでみせた。
「13…13…13…13…13…」
何が楽しいのか、やっぱりこの子変だわ。と思いながら飛んだ瞬間、
その女の子はすごい力でマンホールの蓋を開け、A子を下に落とし、直ぐに蓋を閉めた。
そして女の子は再び、マンホールの上を飛びはじめる。
「14…14…14…14…14…」