同じ職場に入ってきた同じ年のヒロ。当時ヒロには高校から付き合っている彼女がいたのだ。
私は初めは興味がなかった。彼女がいるって時点で無しでしょ!職場で最年少だった二人は次第に近くなり仲の良い友達になっていった。
ヒロの彼女は独占欲が強いのか、毎日電話や職場にも迎えにくるのだ。
同僚と飲みに行ってもヒロは彼女に怒られるからと先に帰ってしまうのだ。
ある冬、同僚先輩方と一泊スノボ旅行に行くことになった。ヒロは彼女に嘘をついて参加したようだ。車は二台で、人数は六人だったが若い二人は同じ車で、つまりはヒロの運転で向かったのだ。プライベートでしかも狭い車の中に2人っきり。なんかちょっと緊張…。「空けて!」と助手席の私にペットボトルのフタを空けるように言ってきた。レモンウォーター私の買ったものだった。一緒に飲むなんて…ますます照れくさい!
二人乗りのリフトで恋バナをした。私はなぜかヒロの彼女の束縛を否定していた。「私なら絶対そういうのしないなぁー。」
夜はみんなでドンジャラゲーム!あっさり負けた私は酔った先輩に無理やり歯磨きをされていた。はぁ…ひどいもんだ…
洗面所で一人うがいをしていると、
「大丈夫か?ひでーもんだな」と様子を見に来たようだ。頭をポンとして去っていった。
ヒロはまだ彼女と続いていた。束縛の激しい。でも「朝電話で起こしてくんない?」とけっこう電話をする機会が増えてきた。
でも私は友達なんだ…。
職場の送別会の帰り、電車のないヒロは宿代わりにうちに泊まって行った。いくら友達とは言え男女が隣同士に寝たら意識してしまう!
私は聞いてみた「ぶっちゃけ私をどう思ってるの?」と。ヒロは「良いと思ってるよ」「でも今はまだハッキリしてないから…」と。
私達は同じ気持ちだったのだ!嬉しくて手を繋いで寝た。
つづく…