ワガママで、短気で、意地っ張りな法くん。
適当で、いい加減で、のん気なアタシ…。
最悪な二人だけど、結構ケンカもしたけど、結局仲良しだったよね。
ケンカして、仲直りした後アタシが
「あ〜あ。結局、何だかんだ言って、アタシ一生法くんと一緒にいるんだろーな…」
って言ったら、
「まだそんな事言いよるん?もういい加減諦めんさいや!」
って言って笑ってたね。
結構自信があったんだ…法くんがアタシ以外の女に惹かれる事はないだろうって…。
ホントにしょっ中ケンカしてたけど、幸せだよ…。
法くんが生活の一部で、アタシの中の半分は法くんで、もう半分は子供なんだよね。
法くんはアタシが居ないと何も出来ないよね。
アタシも法くんが居ない生活なんて考えられないよ!
一年が過ぎた頃、
「親父の調子が悪い…。もしかしたら入院するかもしれんわ」
「えー!ホンマ?どこが悪いん?大した事なかったらいいね」
「そーなんよ。心配じゃけん、病院に行けって言いよるのになかなか行かんのよ」
「早いウチに行っといた方がいいんじゃないん?安心じゃし」
「ありがと。今度連れて行くわ」
でも何だかちょっと嫌な予感がしてた…。