【strawberry】
「探し物はなんですか♪
見付けにくいものですか?
…あれ?続きなんだっけ?」
『なんのつもり?』
私は今、空屋にひっぱられて屋上に来ている。
「ウザいじゃん?
あーゆー顔だけでよって来る女。」
『あんた女遊び激しそうだけどね。』
「ヒドッ!俺めっちゃ純粋な子だから♪」
『本当に純粋な子は自分では言いません。』
「ぶー」
なんだその顔はっ!
こいつ…
意外と子供っぽい。
大人な雰囲気なのに…
『空屋さぁ…
前の学校で何やらかしたの?』
「何で?」
『こんな一学期も終わる頃に転入なんて、クビにされたんじゃないかと思って。
成績悪いとか?』
「俺のこと空屋じゃなくて祐って呼んでよ。」
『何で?』
「じゃないと苺の質問には答えません!」
『子供だなぁ〜』
「そお?
俺のことなめないでよ?」
バンッ
『はっ?』
何?
何!?
なんだこの体制!?
「苺食べた〜い」
壁に追い込まれて
手が身動きとれないようにしっかりと押さえ付けられてる。
『はぁ?』
「おいしそう」
『み!!』
「み?みって?笑」
『耳元で喋るな///』
「赤くなっちゃって…苺って本当は可愛い女の子なんだね。」
『うるさい!』
なんでこいつのペースにはまらなきゃいけないんだ〜