入学式も終わり、再び教室に戻ると担任が教室に入ってホームルームが始まる。
「みんなの自己紹介が済んだところでさっそくだが学級委員を決めたい」
でた…やりたくない。
「まぁ、一学期は任命なんだがな」
えっ聞いてないよ?
「久遠圭、一学期委員長頼むな」
セーフ!ざまあみろ(笑)
心の中で叫んでると久遠と目が合い睨まれた。こわ!!
「副委員長は前田知夏」
私?なんで?ありえない〜嘘だと言ってよ…
「二人ともヨロシク、前にこい」
顔を挙げると久遠が私をみて鼻で笑ってた。
悔しい!!何あの顔!!
久遠は涼しい顔して前にでて当たり前の様にみんなに優しく爽やかに挨拶をしていた。
私は何を言ったのかうわの空。凹みまくりだ。
「明日からは二人を中心に委員を決めていくから」
と言って波乱の入学式は終わった。
私と桜が一組の前で理沙を待っていると中の様子が聞こえた。
一組は中野と理沙が学級委員に任命されたみたいだ。
「ごめんね、待たせて」
理沙が急いででてきた。
帰り道は新しいクラスの報告で大盛りあがり。
「圭ちゃんもかぁ」
嬉しそうな理沙。
私は複雑だった。
まさかこれがのちに大変なことになるとは…