エンブレム〜第一章〜

S・U  2009-04-02投稿
閲覧数[249] 良い投票[0] 悪い投票[0]

人は時間が経てば嫌なことを気にしなくなる。

辛いことがあっても、そんな事は何年も経てば精々悔やむ程度で済む。

怪我をしても何日も経てば塞がる。

足をぶつけた痛みも何十分も経てば消える。

つまり、時間とは人間を救う最も効果が出るのが遅い特効薬なのだ。

でも、どんな薬にも副作用があるように時間にも負の部分が存在する。

時間で治せるのは今現在を“幸せ”と感じている人だけなのだ。

幾ら時間でも、“現在進行形で続いている不幸”による傷を癒す事は出来ない。

意味が解らない?

ならばこう言えば簡単か。

貴方は、毎日毎日“自分が殺した大切な人”が自分と幸せに生きる夢を見て、毎日を幸福と感じて生きる事が出来ますか?

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 S・U 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ