人は時間が経てば嫌なことを気にしなくなる。
辛いことがあっても、そんな事は何年も経てば精々悔やむ程度で済む。
怪我をしても何日も経てば塞がる。
足をぶつけた痛みも何十分も経てば消える。
つまり、時間とは人間を救う最も効果が出るのが遅い特効薬なのだ。
でも、どんな薬にも副作用があるように時間にも負の部分が存在する。
時間で治せるのは今現在を“幸せ”と感じている人だけなのだ。
幾ら時間でも、“現在進行形で続いている不幸”による傷を癒す事は出来ない。
意味が解らない?
ならばこう言えば簡単か。
貴方は、毎日毎日“自分が殺した大切な人”が自分と幸せに生きる夢を見て、毎日を幸福と感じて生きる事が出来ますか?