ギャラクシーラリー33

フェイ  2009-04-02投稿
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「何、勝手な事するのよ!」美穂は桃子とひと悶着あったが、遼一になだめられ落ち着いた。

「まぁ気晴らしのドライブとでも思ってれば、いいじゃなぁい。ハローワークみたいな所ばっかじゃつまんないしぃ」

「あのねぇ、映画みたいにスターに会えるわけじゃないのよ。遼一さんも何か言って下さいよ」

美穂はどさくさ紛れに彼を名前で呼んでしまって赤くなった。

遼一は気付かなかったが、桃子にはバレバレだった。
しかし、奇しくも、美穂が言った事とは反対にギャラクシーラリーには芸能人がたくさん参加する事を、三人はまだ知らない。

「まぁ、仕方ない。君達は責任持って俺が無事にゴールさせよう。あ、奥さんに話さなきゃ」

とにかく、遼一と友達になれて良かった、と思う美穂だった。

「カンちゃん、私に感謝してよね」桃子が意味ありげに微笑みを浮かべる。

この中年男は、私が虜にしてあげる。そして、捨ててやるわ。貴女の前でね。

桃子の魔性がうずいてきた。

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