校舎に入ると
もう、他の奴らもほとんど下校したようで
下駄箱付近に何人か残っているくらいだった。
今日は長い休み明けの学期始めというせいもあって
さすがにみんなだるいのか、いつまでも学校に残っている事なく
暑さでダラダラとではあるが、サッサと下校している。
(あーあ、まったくめんどくせーな
ポケットから出しさえしなければこんな事にならなかったのによ)
と、グタグタ考えながら
もう誰も居ないであろう
教室のドアを開ける
その時オレは思わず
ビクッとしてしまった。
誰も居ないと思っていた教室の中の
オレの席の隣に一人
机に体を伏せて寝てる女がいる
そう!今日オレの席の隣になった、あの訳わかんねー転校生
晶である・・。