あーしんどい、
なんで部活は筋トレばっかりなんだ。
高野 武はいつもと同じように筋肉痛を我慢しながら家に帰っていた。
「なんか暑くなってきた」
武はそう言って上着を脱いだ。
ボォォォォォ
「なんだ!火事か!」武は炎の音のする方向を向いた。
なっ………
言葉を失った
なんとそこには黒い炎に包まれた人が倒れていた。
そしてその向こうには手が黒い炎に包まれた少女が立っていた。
その少女は赤いワンピースを着ていた 髪は長く黒色で何もしていなくても絵になる美しさだった。だいたい15歳くらいだろう。
武もこのタイミングじゃなかったら見とれていただろう。
「おい!これお前がやったのか?」
武は震える足を抑えて聞いた。
「あれ?……、どうしよう見られたー」。
少女の冷徹な顔は激変した。
少女は動揺して今にも泣き出しそうな顔になった。
「おいっ ちょっと待て泣くなよ。話聞いてやるから」
武は状況は全然分からないが泣かれたらどうしようもないので一応言った。
「本当!」
「あぁ 本当だから泣くなよ」
なんで同じくらいの年なのに俺が話を聞くんだ?
まぁいいか。
「まずなんでこんな事になってるのか教えてくれ」
武は聞いた。