すべてが運命なら

春樹  2009-04-03投稿
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私はクリスマス・イヴも、クリスマスも一緒に居ようと、一安と約束していた。

だから、私は亮の誘いを断り、クリスマスは一安と逢った。

クリスマス・イヴの夕方、一安が私を迎えに来てくれた。

私はクリスマスプレゼントに、一安が欲しいと言っていたパーカーを買って行った。

そのパーカーを渡すと、一安はすぐに着替えた。

一安は嬉しいと言った事はないが、態度が解りやすい人だった。

一安は笑顔のまま

「高速乗って夜景見に行く?」

「うん」

「でも、まだちょっと明るいから、ガソリン入れて、コンビニで飲み物買ってから行こうか?」

「うん」

一安は私が、されて嬉しい事をちゃんと知っている。

ガソリンスタンドに着くと、一安は車を洗車機に入れた。

洗車機が動き出した時だった。

一安が自分のポケットから、小さい紙袋を取り出した。

紙袋から出て来たのは、ピンクと黒の小さい鈴だった。

「お前ピンクね」

一安はそう言って、私に鈴を手渡した。

「これ何?」

私が聞くと

「こないだ、友達に付き合って神社に行った時に、ついでに買った良縁のお守り」

一安は恥ずかしそうだ。

「良縁て何?」

私は更に、質問した。

「良縁は良い縁だろ」

一安は更に恥ずかしそうにしていた。

「ありがとう」

私は、嬉しかった。

だって、ついでに良縁のお守り買う人なんて、居ないと思ったから。

その後、一安の隣で見た夜景は、キラキラして、このままの一安で居てくれるなら、今の一安となら、私はいつまででも一緒に居たいと思っていた。

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