午後の日差しのなか 澄んだ流れに浮かんでいた私 そして私は私から去り 揺れる水草と空の間の空白 風に飛ばされた赤い帽子 影の人々のおぼろな営み 始まりも終わりも どこかへ行ってしまって 洗濯物といっしょに 私はずっと留守番をしている 白い壁の家 日向の温度のなかで ふわふわと浮かんでいる 今度釣りに行く約束わした 白い雲の淵の友達 皆 帰り道を忘れ 影ふみをして 戯れている
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