「あーぁ」
そう言っては、溜め息を繰り返す。
「ねー芽依、どうしたのってば!」
「あのね、あたしの好きな人知ってるでしょ?」
「うん」
「その人、先輩なんだって‥」
「いいじゃん?別に」
「あたしてっきりタメかと思ってたもん」
「はぁ。ちゃんとリサーチしとかなくちゃ」
「だからね、むやみに遊び行けないんだよ」
早川 芽依。(15)
いわゆる ゙男好ぎ。
でもあたしは、周りで噂されてるように
『芽依ちゃんってさ、男を近くに寄せたいだけじゃない?』
って訳じゃなく。
優しい男の子と、甘酸っぱい恋をしたいだけなのに‥
「まぁとりあえずさ、先輩にアピールしなくちゃ始まんなくない?」
若宮 梓。(15)
あたしの友達1。
「まーた芽依は新しい男探してんの?」
お菓子を持って、あたしの近くに椅子を持って来る。
吉岡 千紗。 (15)
あたしの友達2。
「その逆だって」
「あーそう」
「ねぇ!いいこと考えた!」
「はぁ?」
「春樹〜!来て!」