すべてが運命なら

春樹  2009-04-04投稿
閲覧数[205] 良い投票[0] 悪い投票[0]

私は着物を脱ぎ、普段着に着替えた。

二次会の場所には父親に送ってもらった。

私が二次会場に着くと、同級生が沢山集まっていた。

私も始めは友達を見つけ、一緒に騒いでいた。

そこに、まだ二次会場に到着していない一安から電話が来た。

早く一安に逢いたかった私は急いで、その電話に出た。

「一安?」

「今、近くまで来たんだけど、場所がいまいちわかんないから、お前外出て来てよ」

「うん」

私は電話を耳にあてたまま、急いで外に出た。

外に出ると、目の前に一安の車がいた。

私の姿が見えた一安は

「解った」

そう言って、電話を切った。

一安は車を停めに行き二次会場に来て、外で待っていた私と、会場内に入った。

同級生は皆、私と一安が付き合っていた事を知っている。

今も、私と一安が付き合っていると思っている人が沢山いた。

私と一安が一緒に居ると、同級生が質問する。

「一安達、もう付き合って何年?」

同級生が私と一安に聞いた。

「何年だっけ?」

一安が私に振ってきた。

「九年かな」

私は、笑顔で嘘を着く。

その嘘に一安も笑う。

「長いね」

同級生は信じている。

そんなやり取りを二、三人の人と繰り返し二次会場で、私と一安はすっかり恋人同士だと思われていた。

それが嬉しかった私は沢山お酒を飲んだ。

二次会が終わる頃、私の友達がカラオケに誘てきた。

そのカラオケに行くのは、同級生皆では無かったが、友達の一人が仕切り始めて、私も連れて行かれる事になった。

私は一安に

「あゆこれから、カラオケ行かなきゃいけないんだケド、行っていい?」

聞いてみた。

「どうやって行くの?」

一安が聞いてきた。

「タクシーに乗せられて行くみたい」

私は、酔っ払っていた。

「俺も、行ってやるよ、お前が居ないのにこんな所居てもしょうがねぇだろ」

一安は優しく笑う。

「うん」

そして、完全に飲酒運転の一安の車に乗り同級生に見送られ、カラオケ屋さんに出発した。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 春樹 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ