リタイヤ?

なぉ  2009-04-04投稿
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私はとっさに記憶がない振りをした。
その方がいろいろ聞いても不思議じゃないから。

「あの…ここは」
「私の屋敷だ」

「お名前は…」
「織田と申す」

…織田?まさかね…
「織田信長?」

するとその人は笑いだし
「記憶がなくともわしのことは知っているのか」

えっ?待って…待って!
「嘘…ありえない」

慌てふためいている私が面白いのかその人は笑い
「気に言った、しばらくおるがよい」

「はぁ…」
もちろん行く先も宛もないけど、どうなるの?


屋敷にお世話になって2日
以前とし何故こうなったかわからないままだ。

ただ、信長は私のイメージとは違い、優しい。

「入るぞ」
「はい」

「気分はどうだ」
「大丈夫です」

「そうか」

こんな感じで、ちょくちょく顔をだしてくれる。
着物や、身の回りを世話してくれる侍女も用意してくれた。

「名前なのだが、」
「はい…」

「お濃はいかがじゃ…」
「お濃…」

ん?待てよ?正室の名前…っていうか斎藤道三の娘?本物は?

「濃姫は逃げたみたいじゃ」
私の不安気な顔を見て、信長が祝言の後、姫がいなくなったのだと説明し

「やはり、うつけの嫁は嫌なんじゃろう」
切ない顔をしていた。

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