奈央と出会えたから。<344>

麻呂  2009-04-05投稿
閲覧数[601] 良い投票[0] 悪い投票[0]


『この野郎‥‥黙って言わせておけば‥‥‥。』



グググッッ―ー‐



聖人の拳は、今にも森宮の顔面に放たれそうなほど、強く握りしめられていた。


『クックック‥‥。聖人君、暴力はいけないよ、暴力は。

これからは知性と教養の時代だよ?!

もっと先を読めよ、先を。

君の様なヤツがいるから、“近頃の若者は”なんて、バカな大人にバカにされるんだ。

もっと頭使えよ、頭。

要領よくやろうよ。
なんなら僕‥‥女の子紹介しようか?!』



森宮は、尚も挑発的な言葉を畳み掛け続ける。



『‥‥いい加減にしろよ‥‥森宮‥‥。』



聖人の眼光が更に鋭くなる。



『あっはっはっは。だから、そう怒りなさんなって!!

そこの女の子は、君の彼女でしょ?!

もうエッチはしたのかなぁ‥‥?!』



森宮の視線は、聖人の横に立つあたしに向けられた。



カアァァァ―――\r



な‥何なの‥このヒト‥‥。



いやだ‥‥‥。



やめてよ‥‥‥。



顔が熱くなるのを感じた。



『‥‥もう、その辺にしといた方が身の為だゼ‥‥森宮‥‥。』



聖人の怒りが、更にその眼光を鋭くさせる。





『あはははは。

聖人君‥もしかしてドーテーだってコトないよねェ?!

だったら大スクープだねッ!!

あの一匹オオカミの北岡 聖人は、実は、まだエッチしたコトないでちゅ〜♪』


バキッッ―ー‐

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 麻呂 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ