エルファ・人形残酷物語13

ぐうりんぼ  2009-04-05投稿
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「アナタが自分で殺したのに、どうして他人に責任をなすりつけるのか理解出来ないわネェ」

「マルシアサママデ、ワタシノ、セイ二、スルナンテ」

 マルシアはエルファの傍に近寄った。

 エルファはプィッと、顔を背ける。

「現に私の目の前で、アナタは殺ったんじゃない。他の子供たちの所へ行こうとしたルルを…
 アナタは足で踏み潰したでしょう?」

「シラナイワ」

「アナタが殺ったの!」

「ワタシジャナイッ!!」

「いいえ、アナタッ!!」

「チガウッ!!」

「アナタッ!!」

「ジャックヨッ!!」

「エルファッ!! イイ加減にしなさいッ!!」

 ブチ切れたマルシアはエルファの頬をバシーッとビンタ!

 弾みで、エルファは床に転げ落ちた。

「ウウウワァーン!!
 ワタシジャナーイッ! ワタシジャナーイッ!」と、エルファは床に.仰向けのまま泣き出す。

 足をバタバタさせながら、泣き喚く様はガキそのものである。

 いきなり、スザンヌはテーブルをバンと叩いた。

「もう、結構ですッ!」

 ――――――――

 スザンヌは質問を変えた。

「躾はキチンとやっていますか?」

「モッチロン」

(ウソを付け)

 笑いをこらえるジャック。

「社会的なマナーや、ルールは?」

「カンペキヨ」

 この時…

「ミャーミャーッ!!
 ミャーミャーッ!!」

 今度は人形部屋の中から、子供たちの泣き喚く声がして来た。

 それまで憮然とした態度を取っていたエルファが目を輝かせる。

「ワタシノ、カワイイ、コドモタチノ、ショクジノ、ジカンダワ!」

 席を立つエルファ。

「待ちなさい! まだ、話は終わってません!」

 スザンヌは止めるが…

 エルファはサッサと部屋の中へと逃げ込んで、ドアをバターン!

 皆、呆気に取られた。

 しばらくすると…

 1人の子供人形が部屋から出て来た。

 いきなりスカートをまくり上げて、その場にしゃがみ込んだ。

 何をやるか、想像出きるだろう。

 ぶりぶりぶりぶり!

 一同、ビックリ!

「こらぁッ! ちゃんとトイレでしなさいッ!!」

 マルシアが注意する。

「ウィアーンアーンアーンッ!!」

 子供人形は泣き出して、部屋の中へ駆け込む。



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