「連絡できるようになったらしてな。待ってるから」 メールを見るのも嫌になった。何も言いたくないし、どうすればいいかわからない。あの事を聞けばいいんだけど、怖くて聞く勇気が出なかった。 何も返事をしないまま、時計の針は11時をまわっていた。 「ピンポーン、ピンポーン」家のチャイムが鳴った。誰だよ、こんな時間に。もしかして尋かな? 受話器を握って「はい?」すると、 「なんや、家にいたんや。電話もメールもこんし、気になったから来てしまってん。俺や。」 隆二だ―――! どーしよう?スッピンだし部屋着だし!っじゃなくて今日は会う勇気がないよ。「何か?」 「なんやその言い方〜!笑、家に入れてや。」 げっ!きまず〜。でもー、まっいーか、ちゃんと話をしよう。 隆二を家にいれた。隆二は「さむさむ〜!まじ外こごえんで!死ぬおもたわ。」 なんて言ってる。あたしの気も知らないで。あたしの心の中の方が寒いわ! 「お前今日何してたん?仕事休みやったやろ?」 「東京に……行ってきた。」「えっ………、」