忘れられないあなたを?

ちえ  2006-07-11投稿
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「連絡できるようになったらしてな。待ってるから」 メールを見るのも嫌になった。何も言いたくないし、どうすればいいかわからない。あの事を聞けばいいんだけど、怖くて聞く勇気が出なかった。      何も返事をしないまま、時計の針は11時をまわっていた。         「ピンポーン、ピンポーン」家のチャイムが鳴った。誰だよ、こんな時間に。もしかして尋かな?     受話器を握って「はい?」すると、         「なんや、家にいたんや。電話もメールもこんし、気になったから来てしまってん。俺や。」                   隆二だ―――!     どーしよう?スッピンだし部屋着だし!っじゃなくて今日は会う勇気がないよ。「何か?」        「なんやその言い方〜!笑、家に入れてや。」    げっ!きまず〜。でもー、まっいーか、ちゃんと話をしよう。        隆二を家にいれた。隆二は「さむさむ〜!まじ外こごえんで!死ぬおもたわ。」 なんて言ってる。あたしの気も知らないで。あたしの心の中の方が寒いわ! 「お前今日何してたん?仕事休みやったやろ?」   「東京に……行ってきた。」「えっ………、」



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