暗い部屋・・。
また目覚めては、目的のない時間が僕に問い掛ける。
目覚めのタバコとコーヒーが現実を教えてくれるんだ。
毎日、夕方に目覚め街を歩く・・何かを振り切るかのように・・
身なりは最悪・・金髪にオールバック。2レンのピアスにシルバーのネック・・目が合えば噛み付く意味不明な奴だった。空手をやっていたせいもあってケンカには少し自信があった。
こんな生活だから高校は退学になっていた。
いつもの駐車場に行くと、仲間達がバイクの雑音を撒き散らしながら居る。『闇リーグ』と言うチームの幹部をして人生を半分捨てていた。
今想えば、何かに言い訳をして、楽な方に逃げてたのかも・・思い通りに行かない日々の不安や変な自己アピール・・そんな日々だった・・
夢や希望、温もり優しさ、信じる愛してる。ただの言葉だと想っていた。感じた事なんてなかった。信じていなかった。
『君に出会うまでは・・』