久遠の提案で、校外学習の班決めは自由になった。
五分以内に、男女混合という条件を出して…
私はとりあえず桜と組むと桜が樋口君に声をかけられた。
「一緒に組まない?」
断る理由もないので私達は久遠と樋口君と桜の四人になった。
あと二人か三人…すると男子二人から声をかけられ、六人になった。
不思議なことにみんな条件を守って五分以内に班決めは終わった。
久遠はまた前にでて
「紙は間に合わないだろうから、班の代表が前田に提出して、前田期限は?」
「今日の帰るまで?」
と言うと
「甘!ってなんで疑問系?」
と笑って
「んじゃ、以上。ちゃんと前田にだせよ」
と席に戻った。
その効果もあってみんなちゃんと出してくれた。
なんだかんだ言いながら、みんな久遠に忠実なんだ。
帰り道、理沙に話すと笑っていた。
「圭ちゃんらしい」
「ふ〜ん」
「そのうち、知夏にも圭ちゃんの良さがわかるよ」
「そうかな」
確かに前程、嫌いじゃなくなったけど…
「知夏校外学習楽しみだね」
「桜?」
理沙と私は不思議顔。
「桜、樋口君気になるの」
「えっ?」
「うそ?」
桜の爆弾発言に二人とも驚き、三人で笑いだした。