翌朝、僕は強く退院を希望した。
先に帰ってしまっている母が気掛かりで‥
朝になり何度も携帯に電話するが、出る気配がない。
母がああなってしまったのは、一体いつからだろう。もう、そんな記憶すら曖昧だ。明るく、いつも笑っていた母はもう居ない。
近所の人とは毎日のようにトラブルを起こし、外出すれば警察沙汰に‥
「人格障害」という名前は、17の僕には難し過ぎた。僕は付きっきりで、母と居るようになった。
すべての母の行動を止めれる訳ではなかったが‥
そんな母が、
『死ぬから』
そうもらすようになった。そして、行動に移すべく準備を始めた。
僕が18になろうとしている4月だった。
母を楽にしてあげたい。
止めたい。
これ以上、暴れる母を見たくないから。
一緒に‥
そう
思うのは
罪、ですか?
僕はどうすれば
いいのですか‥