ようこそいらっしゃいました

福島えり  2009-04-07投稿
閲覧数[207] 良い投票[0] 悪い投票[0]

気付いたら空には大粒の雨が降っていた。

学ランが湿り初め、慌てて走り出した僕は、ふとカフェにある少し出っ張ってる天井に雨宿りすることにした。

ずいぶん濡れてしまったな…。
高校に入学して間もないのに新しい制服が濡れてしまったことに、気分が下がりつつハンカチで拭いていく。


キイ…。

お店のドアが開いた。


『よかったらどうぞ』

お人形さんみたいな顔立ちに長いフワフワ髪型の女性がタオルを持って声をかけてくれた。

『あ……どうも』

あまりの美しさに見とれながら優しい匂いに包まれたタオルを頭から被る。

『もし、お時間よかったら中でお休みください』

美人+笑顔という最高の状況に僕はついその言葉に甘えてしまった。

中に入るとコーヒーの良い臭いが立ち込めていた。
奥の方に実験道具みたいな器具が目に入った。


照明は少し暗めで落ち着く空間。音楽も洋楽のバラードでリラックスして寝てしまいそうだ。

カウンターに座った。

『コーヒーとカフェオレ、紅茶もあるけど、どれにする?』

笑顔で聞かれた僕は彼女の目を見れず『カフェオレ』を頼んだ。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 福島えり 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
良い成分のみ使用
死海100%の入浴剤


▲ページトップ