「えっ、お前ってホントに修二?」
悠が目をキョトンとして言った。
「何なんだよお前ら!!俺が人を助けたのがそんなに驚くことかよ。」
「だって、修二中学のころから俺のせいでよく不良に絡まれてるから、面倒事嫌いだろ?」
「そりゃ嫌いに決まってんだろ。」
「だから、そんな修二が人を助けたって言ったらあたしたちだって驚くよ。しかもそれが椿ちゃんだったんだから。あっ、椿ちゃんだから助けたんだ。」
「向こうが助け求めてきたんだよ。それを見てみぬふりはできないだろ。」
「へぇ〜、でもとりあえず、修二と椿ちゃん、春到来だね悠ちゃん。」
「修二、俺やミィみたいに仲良いカップルになりなよ〜。じゃあ、ミィ行こっか。」
「うん。」
「んじゃあ、バイバイ〜。」悠とミィの声が重なる。
気が付くと、修二は話してるうちに家に着いていた。
あいつら、言うだけ言って帰りやがった。
でも、俺にも希望はあるかもな。
まぁ、まずはインターハイ予選だ。