必要な食材を袋に詰め、店を出た。出たと同時に俺は桜の手を握り駆け出した。 「ちょっ!ちょっと!」 『急いで逃げるぞ!』 「そんな慌てなくても大丈夫でしょ?人いないし」 『いや、朝の空爆の後、次の空爆がないから、落ち着いた奴らが家に貴重品を取りに戻ってくる奴がいてもおかしくないだろ?』 「あっそっか!見つかったら困るね!急ごう!てか、あたしん家そこの角を右ね!」 しばらく走り店が見えなくなった辺りで走るのをやめた。 そして、息切れしながら桜の家へと足を向けた。
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