職場の歓送迎会
貴方の近くに座った
いつもの様に二人で話は出来ない
何度も目が合った
それだけでも嬉しい
近くにいた女性が言った
『二人は仲良いよね』
その言葉に動揺した
貴方も笑っていた
『二人でいちゃつくもん』と笑いながら言われた
変な笑いになる
思わず赤面しそうだった
『だって好きなんでしょ?』とふざけて貴方に聞いていた
私は貴方の反応をただ見ていた
下を向いて貴方が照れ臭そうに笑う
それを見て空かさず『やっぱり好きなんや』と言う
もう止めて欲しい
恥ずかし過ぎる
貴方は下を向いたまま笑って首を振った
照れ隠しだとは分かる反応
でも嘘でも良いから頷いてみて欲しかった
やっぱり周りから見れば私達はそんな風に見られているのだろう
仕方ない
だって仲が良いのは事実なのだから
それからあまり貴方と話せなくなった
貴方に対する気遣いでもあった
迷惑はかけたくない
そう言われて
そんな風に勘付かれて
貴方がどう思うかは分からない
でも貴方が首を振ったから
やっぱり貴方との関係は留めなければと思った
貴方とはこんな感じでいたい
だからそれを続ける為には少し距離を置くべきなのだろう
貴方が私の顔を見つめていた
それに気付いた時
貴方の目を見れなかった
貴方が独り身だったらそんな周りの言葉に
ただ笑顔を見せて喜べただろうに