ショックを受ける桜をなだめるように俺は言った。
『あっあのさ!俺が片付けるから桜は飯、作ってよ!な?腹ぺこなんだよ〜』
「あ〜そうだったね!じゃあ、お願いね?よ〜し…」腕まくりをして肩ぐらいの髪を後ろに結ぶ。その桜の仕草に少し見とれたが気付かれる前に掃除を始める俺だった。散らかっていたのはCDケースや雑誌だけだったので割とすぐに片付いた。
『よし、よいよ!うん!』
「終わった?こっちはもうちょいだから、くつろいでてよ」
『あいよ〜』
まるで恋人のようなやりとりが少し嬉しかった。