子供人形たちは食事の真っ最中。
各自、絨毯の上にデーンと腰を下ろして哺乳瓶でミートスープをちゅぷちゅぷ飲んでいる。
その様子を…
隠しカメラが捉えていた。
モニターで食事の様子を見入っている一同。
子供人形たちの…
あまりにも行儀の悪さにスザンヌや、部下のガーネットは苦笑い。
スザンヌは画面をチェックしながら、記録用紙を書いている。
プツリ。
「あら、映像が途絶えたわ。どうしたの?」
慌てるスザンヌ。
手際良く、ジャックが機器を操作する。
「こりゃあ…(機器を操作しながら)エルファがカメラのスイッチを切ったのかも」
「カメラ、見つかっちゃったのかしら?」
マルシアの推測。
「多分、ですね」
―――――――――\r
「カクシカメラダワ。
ジャックノ、クズヤローノ、シワザネ」
カメラを外して叩き壊すエルファ。
部屋の周囲を見回していた時…
偶然にも、隠しカメラを見つけのだ。
自分たちの行動を、愚かな人間どもに監視されている。
エルファは怒り心頭になる。
人間…
見るだけでも、反吐が出そうな存在である。
野蛮で…
頭悪くて…
ああ、嫌だ嫌だ!
「ミャミャー」
1体の子供が声をかけて来た。
「キディ」
「ミャミャー」
哺乳瓶を差し出すキディ。
「オマエ、マダ、ノンデナイノ?」
「ミャミャー」
自分の口に指をさすキディ。
飲ませてと言う催促である。
エルファはカッとなった。
「オマエハマダ、ソンナ、アマッタレタコト、イッテルノカ?」
「ミャミャー」
「ジブンデ、ノミナサイ」
「ミャミャー」
「ダメ、ジブンデ、ノメ」
「ミャミャー」
泣きそうな顔をし始めるキディ。