「そうなんだぁ・・・ふーん。」
「なっなんすか?ふーんって。」
「山下君くらいの歳の子にしては、珍しいと思ってね。」
「木下先輩こそ、彼氏いないんですか?」
「想像にまかせるわ」
「なんすか?それ?あっいないんすね!?」
「悪かったわね、いなくて。ここで降りても良いのよ?」
「すっすいません。こんなところで降ろさないで下さい。いや木下先輩くらい美人なら、彼氏いない方がおかしいというか・・・。」
「別に今さらおだてなくても、いいよ。ふんっ!!」
「すっすいませんってぇ。」
「ははは!やっぱり山下君て面白いね!私もこの歳になると、こんなことじゃ、もう怒らないわ。」
(やっぱり、大人の女性は違うなぁ・・・)と俺は思った。
そうこうしているうちに、待ち合わせた駅についた。
「山下君。今日は、楽しかったわ。また、呼び出すから、よろしく!!」
俺は、木下先輩とのやりとりを、思い返しその余韻の中で、眠りについた・・・。久々の安眠だった。