あの花火大会の日のことは忘れられません。
私は、どうしようもなく寂しく、切ない気持ちになってた。
誰かの肩を借りれるなら寄りかかりたいと思っていた。
そんな時に、以前大好きだった人に会った。
花火をみて、仲のよい友達として楽しんでいた。
帰りの車内。
彼は夜景を見に行こうと言った。
私は、もっと一緒にいたくて家に帰りたくなかったためドライブに付き合った。
眺めのよいところに行って夜景をみていると、彼がソワソワしていた。
突然…
『チューしていい?』
と。
私はからかわれてるのをかわすかのように断りつづけた。
私だって、雰囲気にのまれてキスされてもいい気持ちだった。
何度か断ったあと…
雰囲気にのまれて軽くキスをした。
キスをしたあと顔がみれなくて、何より恥ずかしくなって顔を見られないように抱きついた。
からだが震えているのが自分でもわかった。
ドキドキした。
抱きついた手を離したあと、もう一度キスをした。
…親友なのに。
私たちはお互い恋人とうまくいっていない。
そんな時、お互いのココロにふいたのは、いけないすきま風だった。
あれから一年。彼は彼女と別れたらしい。
私はうまくいっている…よ。
寂しがりやの私には、常にいけないすきま風がふき続けるのかもしれない。