健気なオジサン?

ぐうりんぼ  2009-04-10投稿
閲覧数[711] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「ああ、大切だよ。
 最近、交通事故や犯罪がやたら多いだろう?
 キミたちが安心して学校へ行ったり、夕方にはちゃんと、お家へ帰れるよう見守ってやらなきゃあイケないんだ」

「ふーん」

 健気なオジサンだ。

 そんなオジサンを僕は大好きだし、凄く尊敬している。

 だからこそ、僕はオジサンを哀れみ思う。

 大人の男の人たち2人がオジサンの姿を写真に撮っている。

 やけに興奮しながら撮影する姿を見て…

 僕は複雑な思いになってしまう。

 オジサンは好きで交通誘導のボランティアをやっているんだ。

 排他的な思いでオジサンを見ないで欲しいし…

 ソッとしてあげて欲しい。

 オジサン自身、変な写真を撮られても平気な顔をしている。

 コレ以上、オジサンを好奇の目に晒したくないと思った僕は…

 思いきって、2つの物をオジサンに見せた。

 オジサン…

 自分自身の今の状態に気付いて…

 ショックを受けちゃったみたい。

「そ、そうだったのか」

 自分の姿を手鏡で見て、ガックリと肩を落とすオジサン。

「ずっと黙っていようと思っていたけど…


 いつまでもサァ…

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ぐうりんぼ 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ