私はそれを聴きホッと安堵し、彼女が注文されたコーヒーをソッと前に置いた。 彼女は軽く会釈しそれを啜ったあと、ポツリポツリと語り始めた。 私は表情には表さなかったが内心嬉々としながら興奮していた。 まさか、あの有名な大惨事を、体験した当人から訊けることになるなんてという浅ましい好奇心からだった。 そうして、私が最初に聴いた話は、全ての始まりだったと言う小さな村の話だった。
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