海斗「え…?なんで嫌いなの?」
女の子「昔ね、お父さんが海の事故で死んじゃったんだ!」
海斗「そっそうなんだ…」
女の子「あっ全然気にしないで!私が小さい頃だったから、私も正直お父さんの記憶ってあんまりないんだ。」
それを聞いて少し気が楽になった
海斗「君さ…この町の子?」
女の子「違うよ!もう夏休みでしょ?だから近所のおばあちゃんの家に泊まりに来てるの。」
海斗「そっか……あのさ!海って君が思ってるほど嫌なものじゃないよ!綺麗だし!入ってるとなんだか気持ちが良いんだ。だからさ…その…明日海に入らない?」こんなのただの軟派じゃねえか!俺も貴弘の事言ってらんないな
女の子「え…でも…」
海斗「ごめん!嫌だったら良いんだごめんね!気にしないでね」
そうだよな、こんな可愛い子が得たいも知れん田舎もんの相手をするわけがないわな
女の子「そうじゃないの!私ね…泳げないんだ…」
海斗「そうなんだ…」
女の子「じゃあさ…私に泳ぎ方…教えてくれるかな?」
海斗「いやいや全然いいよ!むしろよろしくお願いしますって感じだようん!」
女の子「本当?ありがとう?」
やめてくれ!そんな言い方されたら惚れてしまう…
海斗「そっそうだ!名前なんて言うの?」
女の子「私?私の名前は香織。春野 香織って言うんだ!君の名前は?」
海斗「僕の名前は海斗だよ!あっ南海斗ね!」
香織「よろしくね?海斗くん♪」
そう言うと蔓延の笑みを浮かべててを差しのべてきた。
僕は絵にかいたような細く綺麗な手を握り返した
神様!香織ちゃんと会わしてくれたご恩は一生忘れません!
海斗「その…もう暗いからさ、おばあちゃんの家まで送るよ!」
香織「でも迷惑じゃない?」
海斗「全然迷惑じゃないよ!そうそう…俺も運動がてらに歩きたいし!」
まあ我ながらひどい言い訳だ。
香織「そう?ありがとう!海斗くんって…優しいのね♪」
だめだ。顔がにやけてしまう
海斗「じゃあ行こうか!」
香織「うん!」
恥ずかしすぎて帰る途中何を話したかなんて全く記憶にないなんて事は言うまでもない。
香織「ちょっと海斗君?きいてるの?」海斗「へ?」
気がつくと香織ちゃんのおばあちゃんの家の前にたっていた
海斗「もっもちろん聞いてたよ!って言うか香織ちゃんのおばあちゃんって春野さん?」
香織「そうよ!」
海斗「へ?」
俺んちの隣じゃないか…
三話へ続く…