「さっき刀の能力は無限と言ったが属性は一人一つだけ。その属性は大きく分けて六つある。それは火、水、雷、風、光、闇の六つ。伝説ではすべて使える特別な能力もあったらしいけど今のところ一人も見たことはない。ついでに言うと自分の能力を最大限引き出したいなら霊獣と契約するひつようがある。」
「その霊獣って何ですか?」
「これから説明するから焦らないでくれ。」
朝紀の質問をかるく流し古澤は話しを続ける。
「霊獣とは簡単に言うと幽霊だ。契約する人にしか見えない。今言えるのはこのくらいだ。タイミングや契約方法は違うからね。私からは以上です。ありがとうございました。」
それだけ言って古澤は教室を出ていった。チャイムが鳴り休み時間になった。
「しっかしこんな刀で戦えるんかね?」
少し不安げな朝紀。
「授業でも剣術習ってきたろ。大丈夫さ。」
「よく言うわよ。朝紀には一度も勝ってないくせに。」小夜の一言で励まそうとした義春が逆に沈む。
「冗談よ。二人とも頼りにしてるんだから!」
「よーし、頑張るぞ。」
「張り切りすぎないようにな。」
こんな楽しい時も忘れてしまう光景が義春の目に映った。そう、忘れもしないあいつが・・・