「不審者なんて見ませんでしたよ」
「部下が無断欠勤してて心配で様子を見に来たんです。」
「ホラ、あの部屋なんですけど・・・」
警官とシュウコの部屋を見上げながら、私は話し始めた。
「人間関係のトラブルなので気まずいのかしら」
「1301号室のサワイシュウコ」です。
「えっ、その方が通報してきたんですよ」
マッタク、ヨクヤッテクレルワネ
「私に会いたくないのね・・・」
「そうだ!おまわりさん一緒に呼んでもらえませんか?」
「わかりました。」
警官はインターフォンを鳴らした。
「その女よぉ!!!その後ろの女!何とかしてよぉ」ヒステリックな女の声が聞こえてきた。
「会社の方ですよ、心配なさっていらしたそうですよ」
「知らないわよぉ!!」
「落ち着いてください」
「知らないっていってるでしょぉ!」
「ここは社長が契約している部屋なのよ!」と私。
インターフォンが切れた。
私は警察に彼女の生年月日、携帯電話の番号を渡した。
ようやく夫が来た。
「この度はお騒がせしまして」頭を下げている。
イイ気味。
「今日は一緒に帰ろう」
馬鹿言ッテンジャナイワヨ