ーとあるスーパーの休憩室。
休憩中の男…この物語の主人公である荒木勇一が携帯をいじっている。
ちなみに、作者は、スーパーの店員である。
設定しやすかったので、そうしたのだが…
ただ、寡黙にメールを打っている勇一に、勇一の同期入社である、中村 正がのぞき込むように、訪ねた。
「勇一!誰にメール打ってるんだ?」
「うわ!おどかすなよ!中村〜。誰でもいいだろ」
「つれないぞ〜。そう言えば、お前この前同期の鈴木がセッティングした合コン、メルアド聞かれてた子いたよな」
「ああ…今度食事でもって誘われたけど、断ったよ」
「なんだよ、そりゃ!もったいないなあ。お前、なぜか気に入られるのに断るんだもんな〜」
「だから、お前なんてどうですか?って売り込んだよ」
「本当か?で、なんて、なんて?」
「いや…」勇一は少し気まずい顔で、目線をそらした。
「なんだよ。言えよー」と、しつこく聞く正に「知らない方がいいって」と勇一は、悟した。
「怒んないからさ〜。教えて」
「たった一行、ブーだって」と言うと正は「なんだと〜!ざけんなよ。っとによ〜」と、かなり切れ気味にまくしたててみせた。
「怒ってんじゃん。俺の考えじゃない