「やだ。ママと一緒に居たい」
警察署入り口のガラスにもたれ
体育座りで長女は言った。
次女はまだ事態を
把握できてないのかお巡りさんとジュースを飲んでた…
彼が
「話はまとまりましたので失礼します。ご迷惑かけました。」と
お巡りさんは
「話し合いはどうなりましたか?」と聞いていた…
「子供二人は自分が面倒見ます。こいつは男んとこでもいくんじゃないですか?」と私を見て皮肉をいいお巡りさんに一礼をすると
次女を連れて
私と長女のもとに来た。
「警察署から出たら殴られる…」私の頭の中はそれしかなかった…
だから恥をさらすようだけど
警察署内で子供に
別れをいい、先に彼を帰らせたかった…
子供は私といたいと二人とも
泣き叫び、彼もその姿をみて
涙を流し…私だけ
冷静にその状況で彼らを見ていた。
あの時の私の頭の回路は
おかしかったと思う。
わが子二人を捨てて…
正気でいたんだから。
泣きながら彼の車の窓から
「ばいばーい。ママばいばーい。」と必死に手を振ってる子供を
見ながら…普通に手をふっていた。
今では思い出しながら涙さえ出るのに…
どこで私は変わってしまったのか分からない。
確実に確実に
正常ではなくなってきている。
続く