きっと運命だったんだ…

 2009-04-13投稿
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「しんどいわぁ〜」

って言いながら、寝ている事が多くなったね。
しんどいくせに、いつもアタシの側にいるんだから…。
ホントに心配性なんだからね。

一緒に年を越したね。

…そこからはウソのように早く…時間が流れていった…。

顔が腫れたトコの細胞を取って、検査する事になった。
そこで、腫瘍だと認められれば治療が出来る。

正直恐い。
でも早く治療もして欲しい。
でも再発なんて信じたくない。
どうしたらいいのか全然わからない。

…結果は…

『採取した細胞は、腫瘍ではなく炎症である』

「やっぱりね。俺が再発なんかするワケがない」
「ホンマよね」

うれしかった。
二人とも本当にホッとして、二人とも涙が出たよね。

「きっと顔が腫れとんのも、膿か何かが溜まって腫れとんかね?」

「そーじゃろ。炎症なんじゃけん」

「良かったね。ホンマに良かったね」

「本当に…再発なんかしたら、親に申し訳ない」
「えぇ〜。アタシには申し訳なくないんね?」

「んん〜?」

何てはぐらかして笑ってたけど、わかってるよ。アタシの事が一番大切で、一番心配なんでしょ?照れ臭くて言葉には出さないけど、ちゃんと想ってくれてる。
わかってるよ…だってアタシも同じなんだから…



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