二年前この職場に入った
一番に目に着いたのは同じ部署で隣の課にいる貴方だった
決してハンサムという訳でもない
貴方の発しているオーラ
スーツの着こなし
髪型
何となく惹かれた
飲み会でもそんなに話した事はなかった
気にはなったけど接点がない
その一年後貴方が別の所へ異動になった
いつも目に着く所に座っていた貴方の存在が無くなった時の寂しさ
結局仲良くなれる事もなく終わった
時々思い出しては憧れを抱いた
どうせ実らない憧れ
半年前貴方が私の課に異動して来た
正直嬉しかった
それも隣の席
初めて貴方が隣に来た時は緊張した
近くで貴方を見るのは初めてで
近くで貴方と言葉を交わすのも初めてだった
話す回数が増えるに連れ
消えかけていた想いが甦った
近くで見る貴方の横顔に
その腕に
貴方の細い後姿に
香水の香に
煙草の匂いに
仕草に恋をした
こうして想いは繰り返される
もう駄目だと諦めた時に
貴方が私の想いを掴んだ
貴方に憧れを抱いたあの頃が懐かしい
遠いようで近い過去
思えば貴方に出会った時から私の想いは始まっていた
貴方は知らない
この真実を
いつか告白してみてもいいだろうか
その事を
『本当はずっと好きでした』と
そして今の苦しみも