｢呪われし子??｣
｢なぜそんなふうに言ったのかは分からん｡･･そしてその子の存在を知る者は数少なく､見た者はさらに少ない｡我々､その子の存在を知る者は､城にいない事に対してはあまり疑問には思わず､龍に食われてしまったのだと思っていた｡しかし､ここ数年で｢ソルン｣の災いは消えた｡｣
｢まさか･･新たな王の誕生･･??｣
リンクは信じられないとゆう顔をした｡
｢そのまさかしか有り得ん｡時期に龍が子を連れ､｢ソルン｣の地へ帰ってくると思われる｡｣
｢････｡｣
皆は黙り込んでしまった｡いきなりの自体に頭がついて行かないようだ｡
｢ｸｽｸｽｸｽｸｽｸｽ･･･｣
｢!!!!笑い事ではなかろう!!キャット!!｣
珍しくリンクがキャットに怒った｡
｢黙れ｡｣
だが､キャットは低い低い全てを闇で包みこんでしまいそうな声で呟き､赤い瞳でリンクを睨んだ｡赤い目には感情が一切込もっていなかった｡リンクは恐怖を感じ黙ってしまった｡
｢これが笑わずにいられるか??新たな王｡ドラゴンに育てられた呪われし子｡早くお会いしたいものだ｡｣
キャットは口元だけで笑いながら､部屋を出て行った｡
建物から出て､キャットは指笛を鳴らした｡すると白い龍が空から舞い降り､キャットの前に降り立った｡龍は屈みキャットを背に乗せ翼をゆっくりと羽ばたかせた｡
｢ガイル｡これから国が動く｡久しぶりに楽しみだ｡｣
キャットは龍に話しかけ､ガイルと呼ばれた龍も口を開いた｡
｢何か新しい事があったのか??｣
｢あぁ｡新たな王の誕生だ!!｣
[325] 
[0] 
[0]
