《11年前》
私が15歳の時に
はじめて妊娠した。
彼がスキ…とか彼の子供だから生みたい…とか
そうゆう感情ではなく
子供が欲しかった…
はじめての妊娠で生む決意をしていたが彼の母親が大反対で
「検査だと言い知り合いの産婦人科でおろさせよう」
「階段から突き落とす」
とか…
子供の心配ではなく
自分の心配をしてしまい
おろす事にした。
妊娠6ヵ月…おろすのには
ぎりぎりだった。
陣痛促進剤を使い
まだお腹から出してはいけない
赤ちゃんを生んで出さなければ
ならなかった。
二日にかけて子宮口を
広げるために病院に通い
広げるため、子宮の中につめられた処置は
一日中痛かった…
赤ちゃんを生むための痛みなら
耐えられる。
でも、堕胎の為の痛みには
15歳の私には
耐えられなかった…
…結局2日間の処置はむなしく
無理矢理手術での中絶となった。
手術が終わり
何とも言えない絶望感が
私を襲った。
続く