｢じゃあ行って来るねぇ〜｣
｢いってらっしゃい♪｣
愛は玄関に行きスニーカーに足を入れ両足の爪先を２.３回地面にコンコンと当てると､玄関のドアを開けて外に出た｡
カッターシャツに赤のチェック柄のスカートを膝上20センチ程まで折り､ルーズをはいて､髪は茶金のロング､ピアスを左右合わせて８個つけたどこからどう見てもギャルの愛に昔の面影はなかった｡
｢愛♪｣
｢未来♪｣
信号が青になったのを確認して､横断歩道の向こうから黒髪のセミロングにスカートは膝より少し上で､紺ソをはいた未来が走って来た｡
２人で喋りながら学校に行き､教室の扉を開けると皆の視線が愛と未来に集まった｡いや･･正しくは愛に集まった｡
｢おはよう♪｣
未来は元気よく皆に喋りかけていると､愛は１人無言で自分の席に座った｡
｢愛!!何１人で座ってんの??｣
｢何となく･･･｣
｢あっ!!あんな♪今日愛を呼んだんにはちゃんと理由があるねん♪｣
｢何??｣
｢未来実は愛と同じ高校行く事にしてん♪｣
｢えぇ!!??ほんまに!!??｣
｢うん♪卒業しても未来と愛はずっと一緒やでぇ!!｣
教室のドアが開き先生が入って来て授業が始まった｡いつの間にか愛は寝ていたみたいで､起きると先生に職員室へ呼ばれた｡
｢失礼しまぁ〜す｣
愛は職員室のドアを開けて担任の机へ向かった｡
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