赤居「武田ぁ待てよ!」
と少年 赤居の叫ぶ声が校舎に響く。
武田「え?」
赤居の友達の少女 武田は先に帰っろうとしていたのだ。
赤居「お前はいつも俺をおいていくよな。」
武田「ごめん、つい。」
武田は高校のなかでも屈指の天然だ。
武田「今日の英語の面白かったよな〜。」
赤居「うん!とゆーかあの先生が面白いよね。」
と 話しながら学校を出て横断歩道を歩く二人。
赤居「ははは、それ言えてるかもしれ…」
そのとき、横から巨大なデコトラが走ってきた。
武田は無惨にひかれ、死んでしまい、赤居はなんやかんやの成り行きで助かった。
赤居「…どうして…お前はいつも俺をおいていくんだ?」
赤居は何日も悲しみながら学校生活をすごした。
ある日、教室で独りたたずんでいると、赤い系統の服装をした少女が赤居の前に現れた。
赤居「武田!?」
赤い系統の服装の少女は武田だった。
赤居「生きてたのか?夢じゃないよな…?」
武田「生きてないよ…君は私に追い付くことができた。」
赤居「は…?」
次の瞬間、教室であるはずのこの場所に、武田をひいたデコトラが赤系統の色になりながら突っ込んできた。
よく見るとデコトラの赤も武田の服の赤も、武田の血の赤だった。
デコトラは赤居をひき、赤居は無惨に散った。
数日後…
あるクラスの周りに生徒と警察が大勢集まっていた。
やじ馬A「うわっなんだこれ!死体じゃん!てか、赤居じゃん!」
やじ馬B「え?赤居って、あの、妄想上の彼女の武田とかいう人と一緒に歩いてるフリとかしてた、あの痛い人?」
ポリスメン「これは明らかに自殺だな。」
やじ馬C「あ、そいえば赤居、 武田が死んだ… とか言ってたな。そんな奴どこにもいないのに。」
教室は赤系統の色で満たされていた。
完